| 価格 | ¥77,000 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年9月 |
| メーカー | JAM Pedals |
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ギリシャ発のエフェクターブランド「JAM Pedals」を代表するフラッグシップ・ワウペダル「Wahcko」。
2008年の登場以来、その音楽的で表現力豊かなスイープ、足裏に吸い付くようなダイレクトな操作感、そしてプレイヤーのピッキングやアンプの挙動に追従するダイナミックなレスポンスによって、世界中のギタリストを魅了し続けてきました。
そんな名機が、長年のフィードバックと綿密な設計の見直しを経て、ついに「Wahcko mk.2」へと進化を遂げました。
核となる回路の心臓部には、1960年代のクラシック・トーンを想起させるカスタムメイドのインダクタを搭載。
さらに、内部トリマーの追加やベース対応DIPスイッチの新設、バッテリー駆動の復活など、現代のステージやスタジオワークが求める柔軟性を極限まで高めています。
本記事では、大幅なアップデートを果たしたWahcko mk.2の魅力と詳細スペックを余すところなく解説します。
世界の名手が愛用するWahckoの系譜
JAM Pedalsのペダルは、徹底したハンドメイドへのこだわりと、アーティストのインスピレーションを刺激するヴィンテージフィールに溢れたサウンドで知られています。
そのラインナップの中でも、Wahckoはブランドの代名詞として君臨してきました。
カッティングの名手として知られるナイル・ロジャース(Nile Rodgers)をはじめ、ジャズ/コンテンポラリー界の巨匠ビル・フリゼール(Bill Frisell)やジョン・スコフィールド(John Scofield)、TOTOの屋台骨を支えるスティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)、リッチー・サンボラ(Richie Sambora)、さらには圧倒的なプレイスタイルで魅了するグレッグ・コッホ(Greg Koch)に至るまで、名だたるトッププレイヤーのペダルボードに Wahcko が組み込まれてきました。
ジャンルを問わず第一線のプロが Wahcko を選ぶ最大の理由は、耳障りな高音域のピークを感じさせず、コードワークでも単音のソロでも常に「音楽的な響き」を保ち続けるトーンデザインにあります。Wahcko mk.2は、この確立されたキャラクターを完全に受け継ぎつつ、プレイヤー自身の手でさらに細部を追い込めるよう再構築されました。
核となる「ヴィンテージTDKインダクタ」に着想を得たカスタムインダクタ
ワウペダルのトーンとフィーリングを決定づける最重要パーツが「インダクタ」です。
Wahcko mk.2の回路設計において最も注目すべき点は、1960年代のクラシックなCry BabyやVoxの初期ワウ回路に採用されていた伝説的な「TDKインダクタ」に着想を得て開発された、カスタムメイドのJAMインダクタを搭載していることです。
1960年代後半のヴィンテージワウが持つ特有のバイト感、有機的な倍音成分、そして踏み込んだ際の甘美なミッドレンジの盛り上がりは、現代でも多くのギタリストの理想とされています。
JAM Pedalsはこのサウンドニュアンスを徹底的に研究し、独自のカスタムインダクタを製作することで、当時のヴィンテージユニットが持っていたレスポンスの深みと滑らかなスウィープ特性を現代に蘇らせました。
プレイヤーの表現力を広げる進化したコントロール群
Wahcko mk.2は、オリジナルモデルで定評のあった操作性を損なうことなく、音色を細かく追い込める新機能を巧みに融合させています。
6ポジションのSWEEPロータリースイッチ
Wahckoの象徴ともいえる外装側面の「6ポジションSWEEPコントロール」は、mk.2でも健在です。
このノブを切り替えることで、ワウの周波数帯域を6段階から瞬時に選択できます。
ポジションごとにピークとなる周波数帯が異なるため、ブライトなシングルコイル、太くサステインのあるハムバッカー、あるいはアコースティックやセミホロウなど、使用する楽器の出力特性に合わせてベストな帯域にアジャストできます。
また、クリーンなファンクバッキングに最適なキレの良い高域から、リードギターをドラマチックに演出する図太い中低域まで、曲調や好みに合わせた音作りが即座に行えます。
新搭載の内部Qトリマーと入力ゲイントリマー
Wahcko mk.2では、ペダル内部の回路基板上に2つのトリマーコントロールが備えられています。
新たに搭載された「内部Qトリマー」は、ワウフィルターの共振の鋭さ(Q値)と効きの強さを微調整するためのものです。
デフォルト位置(12:00付近)ではバランスの良いスタンダードな効き味を提供しますが、より攻撃的で際立ったフィルター効果を求める場合は時計回りに、逆にボーカルのようになめらかでマイルドなワウ効果を好む場合は反時計回りに設定することで、キャラクターを自在に変化させられます。
オリジナルモデルから継承された「内部入力ゲイントリマー(デフォルト12:00付近)」と組み合わせることで、ペダルに入力される信号レベルそのものを調整可能です。
ピックアップの出力差を埋める補正としてはもちろん、あえてゲインを上げてワウ回路自体を軽くドライブさせるといった、攻めたセッティングも可能になっています。
ベースモード対応DIPスイッチと電池駆動の復活
Wahcko史上初の機能として、内部に「ギターモード/ベースモード切替用DIPスイッチ」が搭載されました。
従来のWahckoが持つ音楽的なフィルターカーブと操作感を保ちながら、低域の量感を損なわずにベースギターの音域へスイープをシフトできます。
ベースプレイヤーにとっても待望のアップデートであり、1台で両方の楽器に対応できる汎用性を獲得しました。
さらに、多くのプレイヤーから要望が寄せられていた「9Vバッテリー(乾電池)駆動」が復活しました。
外部パワーサプライからのクリーンな電源供給(9VDCセンターマイナス)はもちろん、ペダルボードを組まずに単体で持ち出して電池だけでプレイするヴィンテージライクな運用にも完全対応しています。
好みの踏み心地に調整できる「ロッカーテンション調整」
ワウペダルにおいて、トーンと同じくらい重要なのがペダル(ロッカー)の踏み心地やトルク感です。
Wahcko mk.2には付属の4mm六角レンチを使用したテンション調整機構が用意されており、好みの重さにカスタマイズできます。
ロッカーテンションの調整手順と注意点
- ロッカー(ペダル)をつまさき側に完全に押し下げた状態にします。
- 付属の4mm六角レンチの長い方を、ロッカー底面の後部にある調整ネジに差し込みます。
- 踏み心地の抵抗を強めたい(重くしたい)場合は時計回りに、抵抗を弱めたい(軽くしたい)場合は反時計回りに回します。
もし六角レンチをまっすぐ差し込むスペースが狭い場合は、少し斜めに角度をつけて差し込んでください。
レンチが収まりにくい場合のみ、非常に軽い力で軽く叩いて位置を合わせることも可能ですが、過度な力をかけるとペダルの塗装や機構を破損する恐れがあるため十分な注意が必要です。
調整の際は一気に回しすぎず、1回転ごとに実際にペダルを動かしてトルクの感触を確認しながら、少しずつ追い込んでいくのがベストなフィーリングを見つけるコツです。
Wahcko mk.2の主要スペック
ハードウェア面でも信頼性の高い設計が貫かれており、ペダルボードへの導入もスムーズです。
- バイパス方式:トゥルーバイパス
- 電源:9VDC(センターマイナス、外部ACアダプター)または9V乾電池
- 消費電流(最大):10mA
- 入力インピーダンス:70 kΩ
- 出力インピーダンス:10 kΩ
- 外部コントロール:ペダル、6ポジションSWEEPロータリースイッチ
- 内部コントロール:Qトリマー、入力ゲイントリマー、ギター/ベース切替DIPスイッチ
- 付属品:テンション調整用4mm六角レンチ
最大消費電流はわずか10mAと非常に省電力なため、乾電池を使用した場合でも長時間の駆動が期待できます。
また、トゥルーバイパス仕様により、エフェクトOFF時における原音の劣化やトーンの痩せを防ぎます。
まとめ
JAM Pedals Wahcko mk.2は、2008年からの伝統と実績を受け継ぎながら、プレイヤーの表現力をさらに引き出すために洗練されたハイエンド・ワウペダルです。
ヴィンテージTDKインダクタの魂を宿したカスタムインダクタによる上質で有機的なトーン、6ポジションのSWEEPスイッチによる汎用性、新設された内部Qトリマーやベース用DIPスイッチによる緻密なトーンセッティング、そして好みに合わせてアジャストできるロッカーテンション。
すべてがプロフェッショナルの現場を意識して作り込まれています。
既成のワウペダルに満足できず、生涯使える極上のトーンと操作性を求めているギタリストやベーシストにとって、Wahcko mk.2はまさに理想的な選択肢となるはずです。
