| 価格 | ¥11,040 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年8月 |
| メーカー | Cherry Audio |
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1980年代を代表する伝説的なプログラマブル・ポリフォニック・アナログシンセサイザー「Memorymoog」。
その豊かで力強いサウンドと重厚な存在感を現代の音楽制作環境へと蘇らせたCherry Audio「Memorymode」が、全面的な再設計を経て「Memorymode 2」へと進化を遂げました。
Memorymode 2は、単なる機能追加やマイナーアップデートにとどまりません。
最新の解析・エミュレーション技術を用いてサウンドエンジンを一から再構築し、再現度と表現力を飛躍的に向上させています。
今回は、進化したMemorymode 2の特徴、詳細スペック、新機能、システム要件までを徹底解説します。
Memorymoogが現代に蘇る「Memorymode 2」とは?
1982年に発売されたMemorymoogは、6ボイス・ポリフォニーに合計18基ものVCO(オシレーター)、そして24dB/octの伝統的なラダーフィルターを搭載したモンスターマシンでした。
「6台のMinimoogを1台に凝縮したシンセ」とも称されたその規格外のサウンドは、数々の名盤でフィーチャーされてきました。
Cherry Audioが2021年に発表した初代Memorymodeは、ジャズ界の巨匠Chick Corea(チック・コリア)氏が所有していた実機をベースにモデリングされ、ハードウェア特有のチューニングの不安定さやメンテナンスの悩みを解消しながら、そのサウンドをPC上で見事に再現しました。
今回の「Memorymode 2」では、Cherry Audioの最新回路解析・挙動モデリング技術を投入し、サウンドエンジンを根本から再構築。
オシレーターやフィルターの質感、エンベロープの精細な挙動までこだわり抜かれています。
さらに現代の制作スタイルに合わせた機能拡張が施され、単なるヴィンテージ復刻を超えた次世代のシンセサイザーとして生まれ変わりました。
Memorymode 2の主な特徴と進化のポイント
16ボイス×2の「デュアルレイヤー構造」を採用
Memorymode 2最大の進化点の一つが、CPU効率を極限まで最適化させた「デュアルレイヤー・アーキテクチャ」の搭載です。
16ボイス・ポリフォニーの完全なシンセサイザーを2基分(Layer 1 / Layer 2)備えており、1つのプリセット内で2つの音色を重ねる「Stack」、あるいは鍵盤の左右で音色を分ける「Keyboard Split」が可能です。
各レイヤーには独立したシンセシス、モジュレーション、パターン、エフェクトが割り当てられるため、分厚いリードとバッキングを同時に鳴らしたり、時間経過で複雑に交差するレイヤーサウンドを作り込んだりすることが容易になりました。
重厚な3オシレーター構成と柔軟なフィルター
各レイヤーには、Ramp、Triangle、可変幅Pulse、Noise、Oscillator Syncに対応した3基のオシレーターを配置。
Unison(ユニゾン)モード選択時には1レイヤーあたり最大48ボイスを重ねることができ、圧巻の壁のようなシンセサウンドを作り出すことができます。
フィルター部には、定番の24dB/octに加え、よりブライトなトーンが得られる12dB/octのラダーフィルター切り替え機能を搭載。
さらに、レゾナンスを上げた際の低域減衰を補正する「Emphasis Compensation」や、高域・低域のレンジを広げる「Modernモード」を備え、ヴィンテージ特有の太さと現代的でクリアな音作りを両立しています。
アナログの揺らぎと次世代の演奏表現(MPE・ボイスモジュレーション)
アナログ機器ならではのピッチや音色の不安定さを再現する「Analog Drift」に加え、新たに「Multi-Voiceモード」を搭載。
ボイスごとにピッチ、パン、フィルター、エンベロープへ微細なバラつきを与えることで、生き生きとしたオーガニックな響きを生み出します。
また、最新の表現規格であるMPE(MIDI Polyphonic Expression)やポリフォニック・アフタータッチにも完全対応。
4スロット/52デスティネーション対応の「Touchモジュレーション」を活用することで、鍵盤を押し込む力や指の動きに連動した極めて立体的な演奏表現が可能です。
シーケンサー、Touch Animator、強力なエフェクト
各レイヤーにはテンポ同期対応のアルペジエーターと、16×4のポリフォニック・ステップシーケンサーを装備。
さらに、Touchモジュレーションの値を16ステップで時間変化させる新機能「Touch Animator」を搭載しており、動きのあるシネマティックなシーケンスやフレーズを直感的に構築できます。
エフェクトセクションは「Layer 1」「Layer 2」「Global」の3系統独立構成へと拡張。新追加の「Wide Phaser」や「Rotary Speaker」を含む全22種類の高品質エフェクト(Galactic Reverb, Tape Echo, BBD Flanger等)を自由に組み合わせられます。
主な機能一覧
- 最新の回路解析/挙動モデリング技術によって再設計されたMemorymoogエミュレーション
- 16ボイス・ポリフォニー×2のデュアルレイヤー構造(Stack / Keyboard Split対応)
- Ramp、Triangle、可変幅Pulse、Noise、Oscillator Sync対応の3オシレーター構成(Unison時最大48ボイス/レイヤー)
- 12dB/oct、24dB/oct切り替え可能なラダーフィルター(Modernモード・Emphasis Compensation搭載)
- 2基のADSRエンベロープ&2基のテンポ同期LFO(各レイヤー独立)
- Analog Driftおよびボイスごとに変化を加えるMulti-Voiceモード
- Polyphonic Aftertouch、MPE対応
- 4スロット/52デスティネーション対応のTouchモジュレーション&Touch Animator
- 各レイヤーにテンポ同期アルペジエーターおよび16×4ポリフォニック・ステップシーケンサーを搭載
- Layer 1、Layer 2、Globalの3系統独立エフェクトチェーン(全22種類のエフェクト)
- 800種類以上のプリセット(オリジナルMemorymoogのカセットデータ再現100パッチ含む)
- SysExパッチバンクや初代Memorymodeプリセットのドラッグ&ドロップ・インポート対応
- 初代Memorymodeとの別体インストール・併用が可能
- Focusズーム、UIリサイズ、Oversampling設定、MIDI Learn対応
- 日本語クイックガイド付属
プリセットと互換性について
Memorymode 2には、即戦力となる800種類以上のプリセットが収録されています。
特筆すべきは、実機Memorymoogの発売当時にカセットテープへ保存されていた100種類のファクトリーパッチが、実データから忠実に復元・再構成されて収録されている点です。
さらに、実機Memorymoogのカセットテープ・バックアップデータや対応SysExパッチバンクのインポートにも対応。
昔取り溜めた自作パッチやSysExライブラリをそのままドラッグ&ドロップで読み込ませることができます。
なお、Memorymode 2は初代Memorymodeとは別のプラグイン/アプリケーションとしてインストールされるため、既存のプロジェクトや初代環境を壊すことなく安心して導入できます。初代で購入したプリセットやサードパーティ製パッチも簡単にMemorymode 2へインポートして使用可能です。
Memorymode 2のシステム要件
導入前に手元の動作環境をご確認ください。
スタンドアロン動作のほか、主要なDAW用プラグインフォーマットに対応しています。
対応フォーマット
AU / VST / VST3 / AAX / Standalone
macOS動作環境
- macOS 10.13以降(64-bit必須)
- IntelまたはApple Siliconプロセッサ(Apple Siliconネイティブ対応)
- 推奨:3.4GHz Quad-CoreまたはApple Silicon CPU、8GB RAM
- 必要ディスク容量:186MB
Windows動作環境
- Windows 7以降(Windows 11対応、64-bit必須)
- 推奨:3.4GHz Quad-Core CPU、8GB RAM
- 必要ディスク容量:166MB
※MINIMOOGおよびMOOGはMoog MusicおよびINMUSIC MMI ACQUISITION LLCの登録商標です。Cherry Audioおよび本製品は、Moog MusicまたはInMusicとの提携、関連、承認関係にはありません。
まとめ|最高峰のアナログサウンドを現代の楽曲制作へ
Cherry Audio「Memorymode 2」は、ヴィンテージ・アナログシンセの名機Memorymoogの魅力をそのまま受け継ぎつつ、デュアルレイヤー構造やMPE対応、高度なモジュレーション機構によって、完全に現代的な楽器として昇華されたソフトウェア・シンセサイザーです。
圧倒的に太く重厚な3オシレーター・サウンドを求めているプロデューサーはもちろん、動きのあるシネマティックな音色を作りたいサントラ制作や、表現力豊かな鍵盤パフォーマンスを行いたいキーボーディストにとっても、非常に強力な選択肢となるでしょう。
日本語クイックガイドも付属しているため、海外製プラグインに不安がある方でも安心して操作を開始できます。
新しくなったMemorymode 2の異次元のサウンドを、ぜひご自身の楽曲制作で体感してみてください。
