エレキギターを始めようと思ったとき、「ギター本体さえ買えばすぐに演奏できる」と考えていませんか?
実は、エレキギターはアンプやシールドなど、本体以外の周辺機器やアクセサリが揃って初めて本来の音を楽しめる楽器です。
しかし、楽器店やECサイトを見るとたくさんのグッズが並んでおり、「結局何を買えばいいの?」と迷ってしまう初心者の方も多いでしょう。
そこで本記事では、エレキギターを始める際に「絶対に揃えておきたい必需品」と「あると便利なアイテム」をわかりやすく解説します。
選び方のコツや初心者セットとの違いについても紹介しますので、ぜひ最初の買い物の参考にしてください。
エレキギター初心者向け!絶対に揃えるべき必需品7選
エレキギターはアンプを通さない生音が小さいため、正しく練習してギター本来のサウンドを楽しむためには周辺機器が不可欠です。
まずは、ギター本体と同時に揃えるべき基本の7アイテムを紹介します。
1. ギターアンプ
エレキギターの電気信号を大きな音に変換して鳴らすスピーカーです。
アンプがなければ、エレキギター特有の迫力あるサウンドや、ロックでおなじみの「歪み(ディストーション)」の音色を楽しむことができません。
家庭練習用であれば、出力が3W〜15W程度の小型アンプが最適です。
最近では、スマートフォンと接続して音源を流しながら練習できるBluetooth機能付きのアンプや、深夜練習に役立つヘッドホン端子付きモデルが人気を集めています。
2. シールドケーブル(シールド)
ギター本体とアンプを接続するためのケーブルです。音楽業界では単に「シールド」と呼ばれます。
長さは、自宅での練習用であれば3メートル程度のものが扱いやすくおすすめです。
長すぎると部屋の中で足に引っかかりやすく、短すぎると演奏中の動きが制限されてしまいます。
最初は信頼できるメーカーのスタンダードなモデルを選べば間違いありません。
3. ピック
弦を弾くために使う小さなプラスチック製の板です。
形状や厚みによって、弾き心地や音色が大きく変わります。
初心者には、三角形で面積が広く持ちやすい「トライアングル型(おにぎり型)」、または定番の「ティアドロップ型」がおすすめです。
厚さは「Medium(約0.7mm〜0.8mm)」を選ぶと、コードストロークも単音弾きもバランス良くこなせます。
失くしやすいアイテムでもあるため、最初は数枚まとめて購入しておくと安心です。
4. チューナー
ギターの弦の音程(ピッチ)を正しく合わせるための調律器です。
ギターは演奏中や気温・湿度の変化によって簡単に音がズレてしまうため、練習前のチューニングは絶対に必要な作業となります。
初心者には、ギターのヘッド部分に挟むだけで弦の振動を感知して音程を表示してくれる「クリップチューナー」が手軽で最もおすすめです。
5. ストラップ
立ってギターを演奏する際に、ギターを肩から吊るすための帯です。
座って練習する場合でもストラップをつけておくと、ギターの位置が安定してフォームが崩れにくくなります。
素材はナイロン製、革(レザー)製、綿(コットン)製など様々ですが、最初は軽量で長さを調整しやすいナイロン製のシンプルなものが扱いやすいでしょう。
6. ギターケース
ギターの保管や持ち運びに使用します。
新品のギターを購入した際に付属してくることも多いですが、薄い布切れのような簡易的なソフトケースの場合は注意が必要です。
音楽教室に通う際や、スタジオ・部活動への持ち運びを考えているなら、厚手のクッションが入った「ギグバッグ」と呼ばれるケースを用意することをおすすめします。
万が一の落下や衝撃から大切なギターを守ることができます。
7. ギタースタンド
ギターを弾かないときに立てかけておくための台です。
ケースにしまったままにしておくと、「出し入れが面倒で練習しなくなる」という事態に陥りがちです。
スタンドに立てて部屋に置いておけば、弾きたい時にすぐに手に取ることができます。
また、壁に直接立てかけると倒れて首(ネック)が折れる危険があるため、安全面でも必須アイテムです。
あると圧倒的に便利!合わせて買いたいおすすめアイテム
絶対に必要というわけではありませんが、持っておくことで練習の効率が上がったり、ギターを長持ちさせたりできる便利なアイテムを紹介します。
1. クロス&お手入れ用品
演奏後のギターには、手汗や皮脂、ほこりが付着しています。
そのまま放置すると金属パーツが錆びたり、弦が劣化したりする原因になります。
柔らかい繊維でできた「ギター用クロス」を用意し、練習が終わったらボディや弦をサッと拭く習慣をつけましょう。
汚れがひどい場合に使用するギターポリッシュ(専用クリーナー)もあると、指紋汚れなどを綺麗に落とせます。
2. カポタスト(カポ)
特定の位置で全弦を押さえることで、曲のキー(調)を簡単に変えられる道具です。
弾き語りをする際や、難解なコード進行を簡単な押さえ方に変換したいときに非常に役立ちます。
片手で簡単に着脱できる「バネ式(クリップ式)」のカポタストが1つあると、演奏できる楽曲の幅がぐっと広がります。
3. 予備のギター弦
ギターの弦は消耗品であり、演奏中やチューニング中に突然切れてしまうことがあります。
特に細い1弦や2弦は切れやすいため、予備の弦を常に1〜2セット持っておくと安心です。
エレキギターでは「09-42(ライトゲージ)」または「10-46(レギュラーゲージ)」と呼ばれる太さのセットが標準的です。購入時に張られている弦の太さに合わせて選ぶと良いでしょう。
4. 練習用ヘッドホン
アンプのヘッドホン端子に接続して音を聴くためのアイテムです。
夜間の練習や、マンション・アパートなどの集合住宅で音漏れが気になる場合に重宝します。
耳全体を覆う密閉型のヘッドホンを選ぶと、外部の雑音を遮断し、自分のギターの音に集中して練習に取り組むことができます。(※アンプの端子サイズに合わせるため、変換プラグが必要になる場合もあります)
5. スマートフォン・タブレット用の練習環境
スマートフォンやタブレットも、エレキギターの練習を効率よく進めるために役立つアイテムです。
最近の小型ギターアンプやマルチエフェクターには、BluetoothやUSB接続に対応したモデルも増えています。
スマートフォンから好きな楽曲やバッキングトラックを流しながらギターを演奏すれば、実際の曲に合わせた練習ができます。
また、チューナーアプリやメトロノーム、コード検索、演奏動画など、初心者に役立つアプリやコンテンツも豊富です。
専用機材をたくさん揃えなくても、スマートフォンを上手に活用することで、効率的な練習環境を作ることができます。
6. メトロノーム
リズム感を身につけるために役立つのがメトロノームです。
初心者のうちは、コードを正しく押さえることや音をきれいに出すことに集中しがちですが、ギター演奏では「一定のテンポで弾く」ことも非常に重要です。
メトロノームに合わせてゆっくりしたテンポから練習することで、リズムを意識しながら演奏する習慣を身につけられます。
スマートフォンの無料アプリでも利用できるため、必ずしも専用のメトロノームを購入する必要はありません。
7. ストリングワインダー
弦交換をするときにあると便利なのがストリングワインダーです。
ペグを手で回すよりも素早く弦を巻き取ることができるため、弦交換の作業を大幅に効率化できます。
価格も比較的安く、弦交換を自分で行うようになったら用意しておきたい便利なアイテムです。
エレキギター初心者セットはおすすめ?
楽器店やECサイトでは、ギター本体にアンプ、シールド、チューナー、ピックなどがセットになった「初心者セット」が数多く販売されています。
これからエレキギターを始める人にとって、必要なものを一度に揃えられるのは大きなメリットです。
一方で、セットによって付属する機材の品質や内容には違いがあります。
特に確認しておきたいのが、アンプとギターケース、シールドの品質です。
価格だけで選ぶのではなく、どのようなアンプが付属しているのか、ケースに十分なクッションが入っているかなどを確認してから購入すると安心です。
また、すでにギターを持っている場合は、必要なアイテムだけを個別に購入したほうが、自分の好みに合った機材を選びやすくなります。
初心者が最初に揃えるならこの組み合わせがおすすめ
「できるだけ無駄なものを買わずに始めたい」という場合は、まず以下のアイテムを揃えておけば十分です。
| アイテム | 必要度 | 主な用途 |
|---|---|---|
| エレキギター | ★★★★★ | 演奏するための本体 |
| ギターアンプ | ★★★★★ | ギターの音を鳴らす |
| シールド | ★★★★★ | ギターとアンプを接続 |
| チューナー | ★★★★★ | 正確にチューニングする |
| ピック | ★★★★★ | 弦を弾く |
| ストラップ | ★★★★☆ | ギターを安定して構える |
| ギターケース | ★★★★☆ | 保管・持ち運び |
| ギタースタンド | ★★★★☆ | ギターを安全に置く |
| クロス | ★★★☆☆ | ギターのメンテナンス |
| 予備弦 | ★★★☆☆ | 弦切れへの備え |
| ヘッドホン | ★★★☆☆ | 夜間の練習 |
| カポタスト | ★★☆☆☆ | キー変更など |
| メトロノーム | ★★★☆☆ | リズム練習 |
| ストリングワインダー | ★★☆☆☆ | 弦交換を効率化 |
まずは★5のアイテムを揃え、必要になったタイミングで★4以下のアイテムを追加していく方法がおすすめです。
予算はどれくらい必要?
これからエレキギターを始める場合、必要な予算は選ぶギターやアンプによって大きく変わります。
できるだけ費用を抑えたい場合は、ギターと基本的な周辺機器をセットにした初心者向け商品を選ぶ方法があります。
一方で、ギター本体にある程度予算をかけて、アンプやアクセサリーを個別に選ぶ方法もあります。
特に長く続けたいと考えているなら、ギター本体だけでなく、弾きやすさや練習環境にも予算を配分することが大切です。
高価な機材を最初からすべて揃える必要はありません。
「必要なものから購入する」という考え方で、少しずつ自分の環境を充実させていけば十分です。
初心者が買わなくてもいいもの
エレキギターを始めたばかりの段階では、すべての機材を揃える必要はありません。
例えば、複数のエフェクターや高価なケーブル、大型アンプなどは、基本的な演奏に慣れてから購入しても遅くありません。
まずはギター、アンプ、シールド、チューナー、ピックなど、演奏に必要な最低限の環境を整えることを優先しましょう。
「もっとこんな音を出したい」「自宅でも本格的な音を作りたい」と感じるようになってから、エフェクターやマルチエフェクターなどを追加していくのがおすすめです。
まとめ
エレキギターを始める際は、ギター本体だけでなく、アンプやシールド、チューナー、ピックなどの周辺機器も必要になります。
特に最初に揃えておきたいのは、以下の7アイテムです。
- ギターアンプ
- シールドケーブル
- ピック
- チューナー
- ストラップ
- ギターケース
- ギタースタンド
さらに、クロスや予備弦、ヘッドホン、メトロノームなどを用意しておくと、練習やメンテナンスがより快適になります。
最初からすべてを揃える必要はありません。
まずは演奏に必要なものを揃え、実際にギターを弾きながら「必要だ」と感じたアイテムを少しずつ追加していくのが、初心者にとって無駄のない機材選びです。
これからエレキギターを始める方は、ぜひ今回紹介したアイテムを参考に、自分に合った練習環境を作ってみてください。