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【SHANLING】EH90|特徴・スペック・価格をチェック

DTM SHANLING 2026.09.12 公開
価格 ¥220,770
発売日 2026年9月
メーカー SHANLING

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ポータブルオーディオやデスクトップオーディオの分野で圧倒的な存在感を放つブランド「SHANLING(シャンリン)」から、新たな旗艦級デスクトップDAC/AMP『EH90』が登場しました。
近年のハイエンドオーディオ市場において再び大きな注目を集めている「R2R方式」のDACモジュールを搭載し、アナログ感あふれる滑らかで自然な音響特性と、現代的な超高分解能・高出力を両立させた注目モデルです。

『EH90』は、SHANLING自社開発の第二世代R2R DAC「Kunlun Pro(クンルンプロ)」を採用し、フルディスクリート構成のヘッドホンアンプ回路、分離型デュアル電源構造、多彩なデジタル/アナログ入出力系統など、デスクトップオーディオに必要なすべての要素を高次元で融合させています。

本記事では、SHANLING EH90の特徴、詳細スペック、音響設計のこだわりを徹底解説します。

SHANLING EH90の主な特徴と注目ポイント

SHANLING EH90は、ハイエンドヘッドホンを意のままに駆動する駆動力と、極めて音楽的で滑らかな描写力を備えたオーディオコンポーネントです。

まずは、本機を語る上で外せない主要なトピックをピックアップします。

  • 自社開発の第2世代24bit R2R DAC「Kunlun Pro」搭載:高精度抵抗ラダーと独自の補正アルゴリズムにより、濃密なアナログ質感と高精細な解像度を両立。
  • 最大5200mW(32Ω)のハイパワー・フルディスクリートアンプ:微細な信号を汲み上げる入力段から強力な出力段まで、厳選されたディスクリートパーツで構成。
  • 徹底されたノイズ対策「独立デュアル電源構成」:アナログ回路用に35Wリニアトランス、デジタル回路用に10Wスイッチング電源を個別搭載。
  • 広大な拡張性を誇る豊富なデジタル入力系統:USB、光、同軸、AES/EBUに加え、HDMI ARCや自社FPGA制御のI2S、外部クロック入力(BNC)を装備。
  • 高品位ワイヤレス再生に対応するBluetooth 5.4:QCC3095チップを内蔵し、LDACやaptX Losslessなどの最先端高音質コーデックを網羅。
  • 洗練されたメカニカルデザインとパノラマディスプレイ:航空グレードのアルミ筐体に4.8インチ高精細カラーディスプレイを融合。

自社開発第2世代R2R DAC「Kunlun Pro」の技術革新

一般的なオーディオ製品に広く使われているデルタシグマ(ΔΣ)型のDACチップとは異なり、R2R(抵抗ラダー)方式DACは、多数の超高精度抵抗を梯子状に並べ、デジタル信号をダイレクトにアナログ電圧へと変換する仕組みを持っています。
その独特な音質は「生々しく自然」「ヴォーカルの密度が高い」と評される一方で、極めて高い製造精度と高度な設計技術が求められます。

EH90 Blackに搭載された「Kunlun Pro」は、SHANLINGのフラッグシップモデルで培われたR2R設計技術をさらに発展させた第2世代モジュールです。

誤差0.01%の高精度抵抗を212個配置した24bit抵抗ラダー

Kunlun Proの核となるのが、24bit DACモジュールに配置された計212個の抵抗器です。
R2R方式において抵抗の誤差はそのまま歪みや直線性の悪化に繋がるため、本機では誤差わずか0.01%という超高精度抵抗を厳選して採用しています。
これにより、微小なニュアンスの再現性を損なうことなく、滑らかで立体的な音場空間を作り出します。

19bitアーキテクチャ+4bit補正コードによる高度な処理性能

Kunlun Proは「19bitアーキテクチャ」に「4bit補正コード」と補助的なプッシュプル差動アンプ回路を組み合わせた緻密な構成を採用しています。
従来のR2R DACが直面しやすかった「高域の解像度不足」や「SN比の伸び悩み」といった課題を、高度な信号補正アルゴリズムによって克服。
R2R特有のアナログライクな温かみや滑らかさを保持しながら、現代のハイレゾ音源が要求する鋭い立ち上がり(トランジェント)と高い透明度を高次元で融合させることに成功しました。

理想的なマッチングを果たすフルディスクリートヘッドホンアンプ

DACセクションで生成されたピュアなアナログ信号を歪ませることなく増幅するため、EH90は汎用のオペアンプICに頼らない「フルディスクリート設計」のヘッドホンアンプ回路を新たに開発・搭載しています。

細部まで吟味されたパーツ選定と回路構造

信号の入り口となる入力段には、低ノイズかつ高精度な特性を持つ「JFE2140DSGR」を採用。
繊細な音楽信号の微細なニュアンスまでをロスなくキャッチします。
そして最終的な駆動力を担う出力段には、「IRF530N / IRF9530N」を用いたパワフルなプッシュプル回路を配置。
R2R DACが持つ豊かな音楽性と呼応し、優れた応答速度と伸びやかなダイナミクスを獲得しています。

最大5200mW(32Ω)の駆動力と2段階ゲイン調整

バランス出力時には、High Gain設定において最大5200mW+5200mW(32Ω負荷時)という怪物級のパワーを発揮します。駆動が困難とされる平面磁界駆動型(プラナー)ヘッドホンや高インピーダンスの大型オーバーイヤーヘッドホンでも、底知れぬドライブ力で余裕を持って駆動することが可能です。

また、High / Lowの2段階ゲイン切り替え機能を備えているため、高感度なインイヤーモニター(IEM)を接続した際にもノイズフロアが極めて低く、繊細で静寂感のあるリスニング空間を提供します。

クリーンな伝送を支えるデュアル電源構造とクロックシステム

高品位なオーディオ再生において、電源の品質は音質そのものを決定づける重要なファクターです。
EH90では、デジタルノイズがアナログ音声信号に混入するのを徹底的に防ぐため、「デュアル電源構成」を採用しています。

アナログ・デジタルを完全に分離した強固な電源部

繊細な音声信号を扱うアナログ回路部には、35Wの低ノイズ・リニアトランスフォーマーと、総容量12000μFを超える大容量フィルターコンデンサー群を搭載。
ダイナミックな音の立ち上がりにも即座に追従する、クリーンで潤沢な電力を供給します。

一方で、高速処理を行うデジタル回路部には、応答性に優れた10Wの専用スイッチング電源を割り当てています。
電源回路を物理的・電気的に分離することで、ノイズの相互干渉を排し、見通しの良い音場と圧倒的なS/N比を実現しました。

高精度水晶発振器とBNC外部クロック入力への対応

本体内蔵の高精度水晶発振器により、単体でもジッター(時間軸の揺らぎ)を極限まで抑えた安定動作を行いますが、さらにプロフェッショナルやハイエンドユーザーの要望に応える「BNCクロック入力端子」を装備しています。

44.1kHz系および10MHzの外部マスタークロックジェネレーターと接続することで、システム全体のマスタークロックを同期させることが可能。
音のフォーカス感、解像感、空間表現力を次元の異なるレベルへと高めるカスタマイズ性も備えています。

あらゆるリスニング環境に対応する入出力と操作性

EH90 Blackは、個人のデスクトップ空間から本格的なホームオーディオシステムまで、あらゆる再生環境の中核(ハブ)として機能します。

フロントパネル:3系統の出力端子と4.8インチUI

フロントパネルには、一般的な6.35mmシングルエンド端子に加え、近年の主流である4.4mmバランス端子、そしてハイエンド機器で定番のXLR 4ピン・バランス端子の3系統を標準装備。
変換アダプターを介することなく、多彩なヘッドホン・イヤホンをダイレクトに接続できます。

中央に位置する4.8インチ高精細カラーディスプレイは、視認性に優れ、入力ソースや再生フォーマット、ゲイン設定などを一目で確認できます。
シンプルで直感的なUI設計により、ストレスのないスムーズな操作感を実現しています。

リアパネル:HDMI ARC、I2S、Bluetooth 5.4など高度な入力群

デジタル入力系統には、標準的なUSB Type-B、同軸デジタル、光デジタル、AES/EBUに加え、テレビやプロジェクターと一本のケーブルで接続できる「HDMI ARC端子(PCM 192kHz/32bit対応)」を新採用。
映画鑑賞やゲーム、ライブ映像などの音声を、EH90 Blackの高音質サウンドで楽しむことができます。

さらに、同社製のCDトランスポーター「CT90」などとの超高精度伝送を叶える「I2S入力」も搭載。
自社開発のFPGA制御により、最大10種類のピンアサイン切り替えに対応しており、接続機器に応じたフレキシブルな設定が可能です。

ワイヤレス環境においても、QualcommのBluetoothチップ「QCC3095」を採用したBluetooth 5.4に対応。
LDACやaptX Lossless、aptX-HDといった高品位コーデックをサポートしており、スマートフォンやタブレットからの手軽なリスニングでも圧倒的な高音質を提供します。

系統を整えたアナログ出力(LINE OUT / PRE OUT)

リアパネルのアナログ出力には、RCAシングルエンドとXLRバランスの2系統を装備。
ラインアウト(固定出力)とプリアウト(音量可変出力)の切り替えに対応しているため、単体DACとしてプリメインアンプに接続する運用はもちろん、パワーアンプやアクティブスピーカーと組み合わせたコンパクトな高音質システムの構築にも柔軟に対応します。

SHANLING EH90 Blackの主要スペック一覧

EH90 Blackの技術仕様および出力スペックを一覧表にまとめました。

項目詳細仕様
製品サイズ / 重量230 × 280 × 83.1 mm(脚パーツ含む) / 約3.7kg
ディスプレイ4.8インチ カラースクリーン
DACモジュールSHANLING自社開発 第2世代24bit R2R DAC「Kunlun Pro」
デジタル入力USB(Type-B)、光デジタル、同軸デジタル、I2S、HDMI ARC、AES/EBU、Bluetooth
アナログ出力RCA(シングルエンド)、XLR(バランス) ※LINE OUT / PRE OUT切替対応
ヘッドホン出力6.35mm SE、4.4mm Balance、XLR 4pin Balance
外部クロック入力BNC端子(44.1kHz / 10MHz)
Bluetooth仕様Ver 5.4(QCC3095)/ 受信コーデック:LDAC, aptX Lossless, aptX-HD, aptX-Adaptive, AAC, SBC
対応音声フォーマットUSB・I2S:PCM 最大768kHz/32bit、DSD512
光/同軸/HDMI ARC/AES:PCM 最大192kHz/32bit
バランスヘッドホン出力
(High Gain時)
5200mW + 5200mW(@32Ω、THD+N≤1%)
575mW + 575mW(@300Ω、THD+N≤1%)
シングルエンドヘッドホン出力
(High Gain時)
1320mW + 1320mW(@32Ω、THD+N≤1%)
140mW + 140mW(@300Ω、THD+N≤1%)
S/N比120dB(バランスヘッドホン出力) / 118dB(XLRアナログアウト)
全高調波歪率(THD+N)0.003% @32Ω
付属品クイックスタートガイド、電源ケーブル、USB A to Bケーブル、Bluetoothアンテナ、リモコン、日本語取扱説明書

まとめ:SHANLING EH90はどのようなオーディオファンにおすすめか?

SHANLING EH90 Blackは、伝統的なR2R方式のアナログライクな響きと、現代の最高峰デスクトップDAC/AMPに求められる「高解像度」「圧倒的な駆動力」「多機能性」を高次元で融合させた非常に完成度の高いプロダクトです。

特に以下のようなニーズを持つオーディオファンにとって、EH90 Blackはベストな選択肢となるでしょう。

  • R2R DAC特有の濃密で自然なボーカルや楽器の質感を楽しみたい方
  • 駆動力の必要なハイエンド・ヘッドホン(平面駆動型など)を存分に鳴らし切りたい方
  • PCオーディオだけでなく、テレビ(HDMI ARC)や高品位ワイヤレス(Bluetooth 5.4)など多彩な接続を楽しみたい方
  • 外部マスタークロックやI2S接続を利用して、将来的にシステムをステップアップさせたい方

航空グレードのアルミニウムを採用した高剛性なブラックボディと、パノラマ表示の4.8インチカラーディスプレイが醸し出すエレガントな佇まいは、所有する満足感を大きく満たしてくれます。

デスクトップ環境におけるサウンドクオリティを劇的に刷新したい方は、ぜひ『SHANLING EH90』が奏でる美しく豊かな音響世界を体感してみてください。